基礎知識

イスラム教の基本的な教えや概念をわかりやすく解説

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イスラム教徒の世界人口は、2010年の約16億人から2050年には約28億人へ増えると見込まれ、世界人口に占める割合も23%から30%へ上がります。2050年にはキリスト教徒の約29億人とほぼ肩を並べ、人類史でも稀な二大宗教拮抗が起こる見通しです。

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ジンとは、イスラムの世界観で天使・人間と並ぶ第三の被造物であり、煙のない火から創られたとされる存在です。アラジンの魔人やゲームのイフリートで親しまれる西洋的な像とは異なり、信仰の体系の中では自由意志を持ち、最後の審判を受ける独立した存在として位置づけられます。

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世界のイスラム教徒は、2020年時点で約20億人に達し、世界人口の約4分の1を占める。にもかかわらず、「イスラム教徒が多い国」と聞くと中東を思い浮かべがちですが、人数で最大なのはアラブ圏ではなく東南アジアのインドネシアで、約2億3900万人が暮らしています。

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ジブリールとは、アラビア語で預言者ムハンマドに啓示を伝えた天使であり、キリスト教でガブリエルと呼ばれる存在と同一です。ヘブライ語起源の名を持つガブリエルと、アラビア語のジブリールがつながると分かるだけで、受胎告知の天使とコーランの伝達者がひとつの姿として見えてきます。

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カダル(定命)とは、ムスリムが信じる六信の六番目に置かれる信仰で、世界のすべてがアッラーの知と意志のもとにあると受けとめる考え方です。カイロで六信を学んだ際、神・天使・啓典まではすんなり理解できても、最後の定命だけが抽象的で腑に落ちないという議論は珍しくありませんでした。

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イーサーとは、イスラム教でイエスを指すアラビア語名であり、コーランに25回登場する尊い預言者です。大学でイスラム学を学ぶ中で「イーサー・イブン・マルヤム(マルヤムの子)」という呼称に初めて触れたとき、キリスト教の「神の子イエス」とは別系統の人物像が立ち上がってくる感覚を覚えました。

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イスラム教の死後観は、現世ドゥンヤーを来世アーヒラの準備とみなし、死の先に復活と最後の審判がある宗教です。カイロ留学中に現地のムスリムが日常会話で自然に「来世」を口にしていたのを聞くと、天国ジャンナや地獄ジャハンナムは遠い空想ではなく、生活の延長として受け止められているのがよくわかりました。

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ドゥルーズ派とは、1017年頃のファーティマ朝エジプトでイスマーイール派から分かれて成立した、独自の一神教共同体である。第6代ファーティマ朝カリフ・ハーキムを受肉した神とみなし、神秘家ハムザ・イブン・アリーが教義を整えたこの宗教は、いまでは世界に約100万人の信者をもち、主にシリア、レバノン、

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アフマディーヤは、1889年に英領インドのパンジャーブ地方カディヤーンで、ミルザー・グラーム・アフマドが40人の支持者から忠誠の誓いを受けて始まったイスラム内の改革・復興運動です。

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十二イマーム派は、初代アリーから第12代マフディーまでの12人を、ムハンマドの血統を継ぐ無謬のイマームとして認めるシーア派の最大分派です。世界のシーア派のおよそ85%を占め、イランでは国教の中心にもなっているため、日本で単に「シーア派」と言うと、実際にはこの十二イマーム派を指すことが少なくありません。

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イスマーイール派は、765年に第6代イマームのジャーファル・サーディクが没した際、その長子イスマーイールを正統な後継とみなした人々から生まれたシーア派の一派です。弟ムーサー・カーズィムを第7代とする多数派の十二イマーム派とここで分かれ、シーア派の中の分かれ道を形づくりました。

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世界のムスリム人口は、2020年時点で約20億人に達し、イスラム教はキリスト教に次ぐ世界第2の宗教です。カイロやイスタンブールに留学していた頃、日本では根強かったイスラム=アラブという通念が、現地では何度もあっさり覆されました。