文化・暮らし

ハラール食・服装・各国のムスリム文化を紹介

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イスタンブールで複数のモスクを見学したとき、床のカーペットに織り込まれた直線模様が、礼拝者の列(サフ)を声をかけなくても自然に整えていく光景に目を奪われました。モスクとは、イスラム教の礼拝所であり、アラビア語ではマスジド(masjid)、つまり「平伏する場所」を意味しますが、

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コンビニでラムネ菓子を手に取ったとき、原材料欄の「ゼラチン」「乳化剤」に目が止まり、由来が書かれていないだけで判断が止まることがあります。社員食堂でも「ポークフリー」と書いてあれば安心だと思いかけて、実際には調味料や下処理まで見ないと何も言えないと痛感しました。

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イスタンブールの街角で見た淡いシルクのスカーフと、ジャカルタの通勤電車で見た機能素材の鮮やかな巻き方は、どちらも同じ「ヒジャブ」と呼ばれていました。けれど、その言葉をただ「頭を覆う布」と受け取るだけでは、聖典の語義も、法学上の議論も、地域ごとの衣装文化も、現代社会で起きている規制や選択の現実も見えてきません。

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ニカー(婚姻契約)の核にあるのは、当事者の同意、条件の合意、証人、マフル、そして多くの法学派で論じられるワリーです。筆者が日本各地のモスクを歩いてまず印象に残ったのは、「先に役所で民事婚を済ませる」という運用がどこでも一貫していた一方で、

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モスクの丸屋根や尖塔だけを眺めていると、イスラム建築の面白さは半分も見えてきません。礼拝の方向を定める装置としての空間、宮殿やマドラサ、市場や浴場まで含む都市の骨格、そして壁面を埋める数学的な装飾の秩序までつなげて見ると、この建築は約1300年以上にわたる文明の思考そのものとして立ち上がります。

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博物館の展示室でコーラン写本に向き合うと、筆者はまず文字そのものの張りつめた美しさと余白の均衡に目を奪われ、そのあと視線が縁取りの植物文様へするすると滑っていきます。

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イスラム教の祝日は、西暦で日付が固定されません。ヒジュラ暦が12か月・約354日の太陰暦なので、祝祭日は毎年およそ11日ずつ早まり、日本のモスクでイード礼拝が掲示板やSNSで複数回告知される光景も、そんな暦の動きと実際の運用が重なった結果です。

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取材で在日ムスリムの方々に初対面の挨拶を尋ねると、いちばん安心できるのは「会釈と言葉の挨拶」という答えが目立ちました。日本でムスリムの同僚や取引先、友人と接する場面では、相手への敬意を示すアダブの感覚を押さえつつ、まずは非接触で自然に始めるのが外しにくい一歩です。

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イスラム教の本選びは、最初の1冊よりも「どの順番で読むか」で理解の深さが変わります。筆者も在日ムスリムの取材や中東各地でのルポの前後に、入門書と原典の和訳を並行して読み、いきなりクルアーンに向かうより、土台をつくってから進んだほうが誤読が減ると何度も感じてきました。

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日本でハラール対応の店を探すとき、いちばん混乱しやすいのは「認証があるかどうか」だけでは判断しきれないことです。認証店、ムスリムフレンドリー店、ポークフリー表示の一般店では確認できる範囲が違い、実際の安心感も変わります。

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国内のモスクでジャナーザ、つまり葬礼の場に立つと、参列者は立ったまま静かに祈り、礼拝は驚くほど簡素に進み、その後まもなく故人が運ばれていきました。イスラム教の葬送は、グスルと呼ばれる遺体の洗浄を行い、白布のカファンで包み、ジャナーザ礼拝を経て、できるだけ速やかに土葬するのが基本です。