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イスラム教とは?基本の教えと歴史をわかりやすく解説
クルアーンの章配列は啓示の時系列ではなく、長さに基づいて概ね配列されているため、冒頭付近に最長章の雌牛章(アル=バカラ)が置かれます。イスラム教は7世紀のアラビア半島で成立した一神教であり、唯一神アッラー、預言者ムハンマド、聖典クルアーンを軸に理解すると全体像が把握しやすくなります。
六信五行とは|信仰と実践の違い・根拠と現代
大学の教養課程で六信五行を教えるとき、筆者はまず黒板に「信仰(六信)」と「実践(五行)」の二層を書き分けます。この区別が入るだけで、イスラム教は「何を信じる宗教なのか」と「日々をどう営む宗教なのか」が一度に見えてきます。
イスラム教とキリスト教の違い|7つの視点で比較
イスラム教とキリスト教は、ともにアブラハムの宗教に数えられながら、神をどう理解するか、イエスを誰と見るか、どの聖典を最終的な拠り所とするかで、輪郭がはっきり分かれます。
イスラム教と仏教の違いと共通点|6軸で比較
東南アジアを旅したとき、モスクで時刻どおりに始まる共同礼拝と、寺院で静かに進む坐禅会を続けて見たことがあります。どちらも人を律する宗教実践でありながら、前者は神への帰依と共同体の秩序、後者は心の観察と個人修行へと重心が異なり、その差は空気の密度として体に伝わりました。
アッラーとは?イスラム教の唯一神と語源・特徴
アッラーとは、イスラム教における唯一神の呼称であると同時に、アラビア語では「神」を指す一般名としてキリスト教徒やユダヤ教徒のあいだでも用いられる語です。本記事は、「イスラム教の神は何が特徴なのか」「他の一神教の神とどうつながり、どこが異なるのか」を、中立的に整理して知りたい方に向けて書いています。
ムハンマドの生涯|年表と史料で読む人物像
ムハンマドの生涯は、570年頃の誕生から610年頃の初啓示、622年のヒジュラ、630年のメッカ征服、632年の告別巡礼と死去までを押さえると、イスラム史の全体像が一気に見えてきます。ムハンマドはアラビア語でمحمدと表記され、メッカはマッカ、マディーナはメディナとも表記されます。
スンナ派とシーア派の違い|歴史・権威・実践で比較
大学の初回講義でこのテーマに触れると、少なくない学生がスンナ派とシーア派の違いを「政治対立の話」とだけ受け取りがちです。けれども分岐の出発点は632年のムハンマド(Muḥammad)没後の後継者をめぐる問題です。
ムスリム人口の最新データ【2026年版】日本42万人・世界20億人の分布
日本のムスリム人口は推計約42万人(2024年末)。世界全体では約20億人で、最多地域は中東ではなくアジア太平洋。Pew Research Center等の調査データをもとに、国別ランキング・地域別分布・日本国内の動向を解説。
モスクとは|礼拝所の役割と建築を基礎から学ぶ
イスタンブールで複数のモスクを見学したとき、床のカーペットに織り込まれた直線模様が、礼拝者の列(サフ)を声をかけなくても自然に整えていく光景に目を奪われました。モスクとは、イスラム教の礼拝所であり、アラビア語ではマスジド(masjid)、つまり「平伏する場所」を意味しますが、
コーランとは|成立・構成・読み方の基礎
コーラン(アラビア語で al-Qur'an)は、語義として「読誦されるもの」を指すイスラム教の聖典であり、まずは「ムハンマドが書いた本」と捉えないところから理解が始まります。
コーラン114章の全体像|配列・主題・あらすじ
筆者が最初にコーランを通読したとき、冒頭の開端章の次に最長の雌牛章が置かれているのを見て、これは啓示の順番どおりに並んだ書物ではないのだと直感しました。114章から成るクルアーンは、第1章を特例として、その後はおおむね長い章から短い章へ配列されており、
コーランと旧約聖書の関係|共通物語と違い
コーランと旧約聖書は、アダム、ノア、アブラハム、モーセといった共通の人物と物語を多く含みますが、同じ本を別の名前で呼んでいるわけではありません。両者は共通起源を持つ説話を分かち合いながらも、聖典としての位置づけ、語りの運び方、神学的な焦点に明確な違いがあります。