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歴史・文明

イブン・バットゥータは、1304年にモロッコのタンジールで生まれた法学者であり、1325年から約30年にわたってアフリカ・アジア・ヨーロッパを旅した中世最大級の旅行家です。総移動距離は延べ12万kmを超え、マルコ・ポーロを上回る足跡を残しました。

文化・暮らし

エジプトは、人口の約9割をスンナ派ムスリムが占め、イスラム教を国教とする地域大国です。首都カイロは969年にファーティマ朝が築いた計画都市に起源を持ち、宗教・学術・政治の中心として長く機能してきました。

文化・暮らし

サラートは、時間・向く方角・身体の動作がすべて定められたイスラム教の礼拝であり、思いつきの祈りとははっきり区別されます。筆者がカイロやイスタンブールでモスクや日常の場に礼拝を間近に見たときも、そこで見えてきたのは気持ちの高ぶりではなく、型を反復する静かな秩序でした。

文化・暮らし

サウム(断食)はイスラムの五行の第4の柱であり、成人ムスリムに課される斎戒です。原義の「慎み避けること」が示す通り、これは単なる空腹の我慢ではなく、欲望や言動まで含めて自らを慎み、信仰心を高める営みとして理解されます。

文化・暮らし

UAEは、イスラム教を国教とする連邦国家でありながら、2024年時点で人口の約88.5%を外国人が占める、多文化性の際立つ国です。ドバイとUAEのイスラム文化を理解する鍵は、この「国教としての規範」と「多国籍都市としての現実」が同居している点にあります。

歴史・文明

ウマル・イブン・ハッターブは、592年頃に生まれた第2代正統カリフで、634年から644年までのわずか十年にイスラム共同体をアラビアの一勢力から大帝国へ押し上げた人物です。

文化・暮らし

ムスリムの食事マナーは、単なる礼儀作法ではなく、日常のふるまいを信仰につなげるアダブの一部である。食事の前にビスミッラーと唱え、右手で食べ、食後にアルハムドゥリッラーで締めくくる所作には、それぞれに意味があります。

文化・暮らし

ラマダンは、イスラム暦第9月に行われる断食月で、ムハンマドの教えに連なる五行のひとつとして位置づけられています。日中はスフールから日没まで飲食を断ちますが、夜になると日没のアザーンとともにイフタールが始まり、家族や友人、時には見知らぬ旅行者まで食卓に迎える温かな時間へと景色が変わります。

歴史・文明

アブー・バクルは、573年ごろに生まれ634年に没したムハンマド最古参の教友で、632年から634年まで初代正統カリフを務めた人物です。預言者の娘アーイシャの義父でもあり、メディナの共同体にきわめて近い位置から、崩れかけた信仰のまとまりを支え直しました。

歴史・文明

アリー・イブン・アビー・ターリブは、601年頃に生まれた預言者ムハンマドの父方の従弟であり、娘ファーティマの夫でもあった人物です。スンニ派では第4代正統カリフ、シーア派では初代イマームとされるこの二つの顔を、この記事では時系列に沿って整理していきます。

文化・暮らし

イスラムの結婚は、ムスリムの生活を支える契約行為であり、ニカーフと呼ばれる当事者間の合意によって成立します。キリスト教の秘跡のような宗教儀式とは出発点が異なり、筆者が各地のムスリムコミュニティを取材する中でも、国が変われば同じ「結婚」の雰囲気がまるで違うことに何度も驚かされました。

文化・暮らし

ムスリムの1日は、夜明け前のファジュルから夜のイシャーまで、5回の義務礼拝で区切られます。礼拝時刻は時計の固定時間ではなく太陽の動きに連動して決まるため、起床や食事、仕事の段取りまでが自然とそのリズムに沿って組み立てられていきます。