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基礎知識

ジンとは、イスラムの世界観で天使・人間と並ぶ第三の被造物であり、煙のない火から創られたとされる存在です。アラジンの魔人やゲームのイフリートで親しまれる西洋的な像とは異なり、信仰の体系の中では自由意志を持ち、最後の審判を受ける独立した存在として位置づけられます。

文化・暮らし

ムスリムの名前は、アラビア語を起源とするものが中心で、単なる呼び名ではなくアッラーや預言者ムハンマド、コーランに結びつく意味を帯びています。中東や東南アジア、在日ムスリムコミュニティを取材してきた筆者も、同じムハンマドという名が国や立場を越えて何人も現れるたびに、その広がりにまず驚かされました。

信仰と実践

ハラームとは、イスラム教で禁じられた行為や状態を指す概念であり、食事だけでなく金銭、信仰、対人関係まで生活全般に及びます。ハラールとの二分法と、ファルド・マンドゥーブ・ムバーフ・マクルーフ・ハラームという5段階を先に押さえると、個別の禁忌を暗記する前に全体の地図が見えてきます。

信仰と実践

イスラム教の一夫多妻制は、コーラン第4章3節を法源とする、同時に最大4人まで妻を持てる制度です。日本では「男性が無制限に妻を持てる仕組み」と受け取られがちですが、実際にはイスラム以前のアラビアで上限のなかった慣行に対して、むしろ数を制限する形で導入されました。

基礎知識

世界のイスラム教徒は、2020年時点で約20億人に達し、世界人口の約4分の1を占める。にもかかわらず、「イスラム教徒が多い国」と聞くと中東を思い浮かべがちですが、人数で最大なのはアラブ圏ではなく東南アジアのインドネシアで、約2億3900万人が暮らしています。

文化・暮らし

モスクは、メッカの方角に向かって礼拝するムスリムのための日常の祈りの場であり、イスタンブールや在日ムスリムコミュニティを取材して歩くと、初めて入る同行者ほど「迷惑をかけないか」と身構えていました。実際には、無作法を避ける軸は複雑ではなく、信徒の祈りを妨げないことに尽きます。

文化・暮らし

ジャザーカッラーフ・ハイランは、ムスリムが感謝を伝えるときに用いる定番表現で、「神があなたに良いことで報いてくださいますように」という意味を持つ祈りです。筆者が在日ムスリムや中東・東南アジアのコミュニティを取材すると、メッセージの締めにこの一言が添えられている場面を何度も目にしましたが、

文化・暮らし

東アラビア数字は、エジプトからイラク、アラビア半島にかけて広く使われる ٠١٢٣٤٥٦٧٨٩ の字形であり、私たちが日常使う 0〜9 と同じインド起源を共有する数字体系です。アラビア語圏の市場や紙幣で目にするこの数字は、紙の上では身近でも、初学者には見慣れない別の文字に見えるでしょう。

文化・暮らし

ヒジャブ、ニカブ、ブルカは、いずれもイスラム圏の女性が身につけるベールですが、見分ける軸は「どこまで隠すか」にそろえると一気に整理できます。東南アジアや日本国内のムスリムコミュニティを取材すると、同じヒジャブでも巻き方や色は国や世代で驚くほど違い、現地では誰も一括りにはしていませんでした。

文化・暮らし

インシャアッラーは、アラビア語で「もし神が望んだならば」を意味する言葉で、未来の予定や願望にそっと添える表現です。中東や東南アジアを旅するとき、あるいはムスリムの友人と話すときに頻出し、英語の God willing や hopefully に近い感覚で受け取ると理解しやすいでしょう。

文化・暮らし

ビスミッラーは、「アッラーの御名において」を意味するアラビア語の定型句で、正式にはバスマラ、別名タスミヤと呼ばれます。完全形は「慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において」で、日常で口にする短縮形はその冒頭だけを取り出した言い方です。

文化・暮らし

アルハムドゥリラー(الحمد لله, al-ḥamdu li-llāh)とは、「(すべての)称賛はアッラーに属する」という直訳を持つアラビア語の定型句であり、日常では「おかげさまで」に近い感覚でも使われます。