最新記事
アブー・バクルとは|初代正統カリフの生涯と功績
アブー・バクルは、573年ごろに生まれ634年に没したムハンマド最古参の教友で、632年から634年まで初代正統カリフを務めた人物です。預言者の娘アーイシャの義父でもあり、メディナの共同体にきわめて近い位置から、崩れかけた信仰のまとまりを支え直しました。
アリーとは|第4代カリフとシーア派の起源
アリー・イブン・アビー・ターリブは、601年頃に生まれた預言者ムハンマドの父方の従弟であり、娘ファーティマの夫でもあった人物です。スンニ派では第4代正統カリフ、シーア派では初代イマームとされるこの二つの顔を、この記事では時系列に沿って整理していきます。
イスラムの結婚の習慣と式の流れ
イスラムの結婚は、ムスリムの生活を支える契約行為であり、ニカーフと呼ばれる当事者間の合意によって成立します。キリスト教の秘跡のような宗教儀式とは出発点が異なり、筆者が各地のムスリムコミュニティを取材する中でも、国が変われば同じ「結婚」の雰囲気がまるで違うことに何度も驚かされました。
ムスリムの1日|礼拝5回で刻む暮らし
ムスリムの1日は、夜明け前のファジュルから夜のイシャーまで、5回の義務礼拝で区切られます。礼拝時刻は時計の固定時間ではなく太陽の動きに連動して決まるため、起床や食事、仕事の段取りまでが自然とそのリズムに沿って組み立てられていきます。
イスラムの服装規定とは|根拠と種類を解説
イスラムの服装規定は、アウラ(隠すべき部位)を慎み深く覆い、ハヤー(慎み)を身につける実践として理解されるもので、単なる衣服のルールではありません。御光章24章31節と部族連合章33章59節がその根拠になり、ただしコーラン本文が細部まで書き切っていないため、
イスラムの相続ルール 取り分と分配の仕組み
イスラムの相続(ファラーイド)とは、コーラン第4章「婦人章(アン=ニサー)」の第11・12・176節を軸に、神が定めた固定の取り分で遺産を配分する制度である。カイロ留学中にホームステイ先で親族の相続を電卓で割り出す場面に立ち会ったとき、日本の遺産分割協議との違いは、
アッサラームアレイクムの意味と返事・使い方
アッサラームアレイクムは、「あなた方の上に平安あれ」を意味するイスラムの正式な挨拶で、約20億人のムスリムが国や言語を超えて共有しています。日本語では便宜的に「こんにちは」と訳されますが、本質は相手の平安を神に祈る言葉であり、朝昼晩を問わず一日中使える点が、日本語の時間帯別の挨拶と大きく異なります。
マーシャアッラーの意味と使い方
マーシャアッラーは、アラビア語で「神が望まれたこと(が起きた)」を意味する感嘆の言葉で、ムスリムの日常会話やSNSで「わぁ素敵」「すごい」に近い感覚で交わされています。
アラビア語の挨拶|意味と返し方を場面別に
アラビア語の挨拶は、単語を覚えるだけでは足りず、返し方まで含めて身につけてこそ会話になります。アッサラーム・アライクムにはワ・アライクム・アッサラーム、サバーフ・ル・ハイルにはサバーフ・ン・ヌールと返す形があり、挨拶は祈りを受け渡すやり取りだと考えると覚えやすいでしょう。
アラビア語の文字と読み方|28文字の音と仕組み
アラビア文字は、アラビア語圏で用いられる基本28字の表記体系で、コーランの読誦文化とともに整えられてきた文字です。右から左へ書き進める一方で、算用数字は左から右に並ぶなど、見た目以上に独自の規則を持っています。
イスラム教徒が多い国ランキングと世界分布
世界のムスリム人口は、2020年時点で約20億人に達し、イスラム教はキリスト教に次ぐ世界第2の宗教です。カイロやイスタンブールに留学していた頃、日本では根強かったイスラム=アラブという通念が、現地では何度もあっさり覆されました。
イスラム教の女性とヒジャブ|暮らしと意味
ヒジャブは、アラビア語の語根ハジャバ(覆う・隔てる・隠す)に由来する語で、現代では頭と首を覆うスカーフを指すことが多い一方、本来は「隔て」全般を含む広い概念です。コーラン24章31節と33章59節が着用の根拠とされ、