最新記事

文化・暮らし

イスラム暦(ヒジュラ暦)は、月の満ち欠けだけで進む純粋な太陰暦で、1年が354日しかないため、西暦より約11日ずれていきます。だからこそ、毎年「今年のラマダーンはいつ始まるのか」が動き、季節と月名がぴたりと重ならない仕組みになっているのです。

文化・暮らし

サウジアラビアとは、イスラム最高の聖地マッカと第二の聖地マディーナという二大聖地をともに領内に抱える、世界でただ一つの国である。世界に20億人近いムスリムがいて、1日5回カアバの方角へ礼拝し、生涯に一度の巡礼を目指すことを思えば、この国が持つ重みは地理の説明だけでは尽きません。

文化・暮らし

イランは、イスラム教世界で多数派のスンニ派ではなく、少数派のシーア派を国教に掲げる唯一の国です。世界のムスリムの約85〜90%がスンニ派であるのに対し、イランの人口の90〜95%はシーア派、とくに十二イマーム派を信仰しており、この逆転した構図にははっきりした歴史があります。

文化・暮らし

パキスタンは、1947年に英領インドから独立したイスラム国家であり、2023年国勢調査では約2億4150万人を抱える世界第5位の人口大国です。正式名称のパキスタン・イスラム共和国が示す通り、この国では国家の自己定義そのものがイスラムと結びついていますが、その根はもっと深く、

歴史・文明

イブン・バットゥータは、1304年にモロッコのタンジールで生まれた法学者であり、1325年から約30年にわたってアフリカ・アジア・ヨーロッパを旅した中世最大級の旅行家です。総移動距離は延べ12万kmを超え、マルコ・ポーロを上回る足跡を残しました。

文化・暮らし

エジプトは、人口の約9割をスンナ派ムスリムが占め、イスラム教を国教とする地域大国です。首都カイロは969年にファーティマ朝が築いた計画都市に起源を持ち、宗教・学術・政治の中心として長く機能してきました。

文化・暮らし

サラートは、時間・向く方角・身体の動作がすべて定められたイスラム教の礼拝であり、思いつきの祈りとははっきり区別されます。筆者がカイロやイスタンブールでモスクや日常の場に礼拝を間近に見たときも、そこで見えてきたのは気持ちの高ぶりではなく、型を反復する静かな秩序でした。

文化・暮らし

サウム(断食)はイスラムの五行の第4の柱であり、成人ムスリムに課される斎戒です。原義の「慎み避けること」が示す通り、これは単なる空腹の我慢ではなく、欲望や言動まで含めて自らを慎み、信仰心を高める営みとして理解されます。

文化・暮らし

UAEは、イスラム教を国教とする連邦国家でありながら、2024年時点で人口の約88.5%を外国人が占める、多文化性の際立つ国です。ドバイとUAEのイスラム文化を理解する鍵は、この「国教としての規範」と「多国籍都市としての現実」が同居している点にあります。

歴史・文明

ウマル・イブン・ハッターブは、592年頃に生まれた第2代正統カリフで、634年から644年までのわずか十年にイスラム共同体をアラビアの一勢力から大帝国へ押し上げた人物です。

文化・暮らし

ムスリムの食事マナーは、単なる礼儀作法ではなく、日常のふるまいを信仰につなげるアダブの一部である。食事の前にビスミッラーと唱え、右手で食べ、食後にアルハムドゥリッラーで締めくくる所作には、それぞれに意味があります。

文化・暮らし

ラマダンは、イスラム暦第9月に行われる断食月で、ムハンマドの教えに連なる五行のひとつとして位置づけられています。日中はスフールから日没まで飲食を断ちますが、夜になると日没のアザーンとともにイフタールが始まり、家族や友人、時には見知らぬ旅行者まで食卓に迎える温かな時間へと景色が変わります。